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第7回 土器焼き合宿 IN ほたるの館



2001.7.23(月)〜28(土)
兵庫県養父郡養父町奥米地「ほたるの館」

毎年、兵庫県養父郡養父町奥米地にある「ほたるの館」でお世話になっています。毎回30数名が参加して、土器づくりはもちろん、地元の先生のご指導のもと、名物「ねっていうどん」を打ったり、近所を散策したりして大自然を満喫しています。

テントを3張設営して、野外での作陶活動です。今年は1升ビンをベースに土偶づくりに取り組みました。命名して「羅漢タッタ」。連日の猛暑の中、30数名が、顔づくり、ボディづくり、張り合わせ、手足をつけての仕上げなどを分業して作陶をすすめました。


50数体できあがった作品を2つに分けて焼成しました。「出来上がったばかり!」などという作品もあったので、すべて立位で並べて、周辺からのアブリも半日ぐらいかけました。立ち並んだ姿は神々しくもあり、ユーモラスでもあり、とにかく焼きあがりの楽しみな土器焼きでした。

2体を積み上げた展開の作品は、やや寸法が大きかったので、2つだけドラム缶で焼成しました。途中で燃料の追加ができないので、炭で火床をつくり、マキをぎっしり詰めて写真のように密閉しました。要は炭焼きの要領で充分に火が回ったところで空気を送り込んで一気に温度を上げようというねらいです。写真下の方のレンガのところに、地面を掘って空気の通路を作ってあります。

ドラム缶窯に火が回るまでに、あとの2ヶ所は一気に温度を上げて焼成しました。距離が近くて熱かったのですが、そんなに大きな面積を占めていませんので、扱いやすい焼成でした。ドラム缶からは、炭焼き独特の刺激的な白い煙が出続けていました。

この程度の火回しを3回行ないました。最後の方では相当温度も上がって、焼成もまずまずといったところです。焼成途中で、焼きはぜたものやパーツが取れたものもありましたが、概ね良好な焼きあがりではないかな・・と思っています。

土の子の作家連は、・・宴会、火祭りよろしく、焼成をしながらバーベキュー大会や花火大会とLAST NIGHTを楽しく打ち上げました。

炎もおさまり、熾きに包まれて夜の暗さに浮かび上がる神秘の時です。火と同じ色にアカアカと色づいていた作品も、徐々に土器色が戻ってくる頃です。土が形をとどめつつ、羅漢=仏が宿りました。

と き め く 火 色

露天焼成の中心部

ドラム缶窯の内部

翌朝、無事を確認しました。赤味を帯びたところや黒く残ったところなど、様々に趣があります。破損したものはパーツを集めて修復します。これもまた、火をかいくぐって形作られたものに命を吹き込む大切な作業です。

ドラム缶窯の作品です。顔の部分がドラム缶の壁面に相当近かったため、顔に黒味が残りました。途中で強制送風しましたので、全体として温度は相当高くまでいったようです。露天焼成のものより高い打音がありました。炭が少し残った程度で、ほぼ完全に燃焼し尽くしていました。成功!

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